どもども、虎豆しば2号(@mamesiba9171)です。
ボクは今外出用マシンとしてMacBook Pro(14-inch, 2021)を使用しています。このモデル以降に登場したMacBookシリーズにはMagSafe 3という充電端子が用意されており、個人的にはとても良い充電端子であると思って使っています。
しかしインターネットを見ているとUSB Type-Cで良くね派閥、さらに過激になるとMagSafe 3のことが許せないマンを見かけることがあります。
個人的には何故ここまで嫌われているのかわからないので、今回はMagSafe 3の魅力についてお話をしようと思います。
MagSafe 3とは?

そもそもMagSafe 3とは何ぞや、というお話を。
MagSafe 3というのは2021年に登場したMacBook Pro 14/16inchから採用された充電専用端子です。
2006年のMacBook Proから採用されていたMagSafe(形状が途中で変わるもののナンバリングは変わらず)、そして2012年のMacBook Pro RetinaディスプレイモデルのMagSafe 2に続くMagSafeシリーズの第3世代となります。
マグネットで充電端子とケーブルがパチっとくっ付く事で装着が簡単でありながらも、不意にケーブルに足を引っ掛けてしまってもケーブルが外れてくれるため、MacBookが下に落下することは無いというのが最大のメリットと言えるでしょう。
MagSafe 3になってからは高出力電源アダプタの組み合わせによって高速充電が行えるというメリットもあります。
何故嫌われる?
そんなMagSafe 3ですが、多くのユーザーの意見を見るに「USB Type-Cで良い」「要らない」という意見が多く、「失くしてほしい」とまで言われる始末。
ボクはMagSafe 3は良いと思っていて活用出来ていると思っているのですが、何故嫌われているのかなと色々考えてみたところ以下が3つが挙がりました。
①充電にしか使うことの出来ない独自端子

長い間嫌われ続けたLightning端子と同じ理由ですが、嫌われる最大の理由は独自端子だからということでしょう。
MagSafe 3は現状MacBook Pro及びMacBook Airにしか使うことが出来ないため、汎用性は全くないと言って良いでしょう。
②持ち歩くケーブルが増える

こちらは①とほぼ同じですが、MacBookのためにMacBookでしか使うことの出来ない充電ケーブルを持ち歩く必要が出てきます。
USB Type-Cであれば他のデバイスにも使うことが出来るので、複数デバイスを同時に充電することが無いのであればケーブル1本で済みます。
③MagSafe 3充電ケーブルが高価

MacBook Pro及びMacBook Airを購入すると必ず電源アダプタと充電ケーブルが付属してきます。MagSafe 3端子を採用しているモデルの場合はこのケーブルがMagSafe 3ケーブルなわけですが、これがもし断線したり、自宅用だけでなく職場用として買い足したい等となった場合、汎用のUSB Type-Cケーブルよりも圧倒的に高い出費が必要となります。
嫌われる理由に対するアンサー
ボクはMagSafe大好きマンですが、確かに嫌われる理由はなんとなく分かります。でもそこを許容出来るだけの理由がMagSafe 3にあると思っています。
①独自端子が嫌→だけど利便性は上がる

独自端子は確かにボクも嫌です。出来るだけ複数デバイスの充電方法は統一したいし、脳死でケーブル挿したら充電出来るのが理想ではあります。
ただMagSafe 3にはUSB Type-Cよりも優れているポイントが2個あります。
1つはマグネットでくっ付くので楽ちんであるということ。USB Type-Cの場合は奥までグッと差し込む必要がありますが、MagSafe 3であれば端子にケーブルを近づけるだけでパチっとハマります。
そして抜く時もヒュッと上方向に持ち上げれば外れてくれる(横方向は磁力が強すぎて外れないことが多い)ので充電する時の負担が少ないです。
充電ケーブル差し込むくらい何でも無いだろ!と思われるかもしれませんが、一回体験してみると結構いいじゃん、となるはず。
そしてUSB Type-Cよりも優れている点として充電状況がインジケーターで確認出来ることです。
MagSafe 3ケーブルの端子側にインジケーターがあります。これは接続すると赤色か緑色に光ります。赤色の場合は充電中、緑色の場合は充電が完了し給電状態になっていることを示してくれます。
このように大幅な差ではないですが、確実に利便性が上がっているためLightningとは違いこれなら独自端子だけど許せるな、というお気持ち。
②持ち歩くケーブルが増える→Macの場合USB Type-Cケーブルであれば何でもいいわけではない

持ち歩くケーブルが増える問題についてですが、これはそもそもUSB Type-CケーブルでもMacBookのためにケーブルを用意しないといけないよね?という話です。
USB Type-Cという端子は規格が乱立していて非常に複雑難解です。ケーブルによって充電出来るワット数が異なり、データ転送速度もバラバラ。よって基本的にはMacBookのために高出力なUSB Type-Cケーブルを用意する必要が出てくると思います。
MacBook Airの場合は30Wあれば充電が行えるのでどんなUSB Type-Cケーブルでも良いかもしれませんが、MacBook Proの場合14inchは60W、16inchは100Wは欲しいところなので、こうなるとどんなケーブルでも良いとは言えないですよね。
そこでMac用にUSB Type-Cケーブルを用意するとなると結局MagSafeと然程変わらないのでは、と思ってしまいます。
確かに高出力なUSB Type-Cケーブルと電源アダプタさえ揃えれば逆に他のデバイスでも応用が効くというのもありますが、高出力なケーブルはごつく取り回しが良くないので、個人的には各デバイスに合わせたケーブルを持つ方がストレス無いかなと思っています。
③ケーブルが高価→MagSafe 3でしか充電出来ないわけではない

そしてケーブルが高い、という点ですがこれはどうにもならないですね。Apple純正なので仕方ないとしか言えません。そこに関しては確かに良くないポイントではあると思います。
ただ重要なのが「MagSafe 3でしか充電出来ないわけではない」という点。USB Type-Cポートで充電することも勿論可能です。なので無理に使う必要も無いわけです。
だから例で言うと自宅では付属してきたMagSafe 3ケーブルを使い、持ち歩きの時はUSB Type-Cケーブルを使う、というような運用も出来るわけです。
前世代のMagSafeについてはそれでしか充電出来なかった(USB Type-C登場前だったのもある)ので、お高い専用の電源アダプタを購入する必要がありましたが、今はMagSafe 3とUSB Type-Cの2つの方法から選ぶことが出来るだけだいぶ良いように思えます。
その他ボクがMagSafe 3が好きな理由

その他にMagSafe 3が好きな理由としてはThunderbolt 4(USB Type-C)ポートをデータ転送に振ることが出来るポイントです。
これはとても個人的な話ではあるのですが、Mac Studio(2022)とMacBook Pro 14inchの2台持ちをしていることから、普段作業はThunderbolt 3接続のポータブルSSDを使用しています。そしてその他iPadをサブモニターとして使うために有線で接続したり等、Thunderbolt 4(USB Type-C)ポートをデータ転送目的で使用したい事が多いため、充電をMagSafe 3に逃すことが出来るのも良いポイントと言えます。
要するに充電のためにデータ転送も行えるポートを消費されずに済むということです。
まぁこれはThunderbolt 3(USB Type-C)しか無かった時代のMacBook Proであれば、上位モデルはポートが4つあったのでそれでええやん、という話しでもあるのですが、それでも結局1つのポートは充電専用となっていたはずなので、MagSafe 3があるのと無いのとではそんなに変わらないし、なんなら充電の体験としてはMagSafe 3のほうが優れているので、個人的にはとても好きです。

以上、MagSafe 3は実は良いというお話でした。
Appleはこれまでに何度も独自規格を作っては産業廃棄物にすることを繰り返してきた過去があるため、Appleの独自規格にアレルギーのある方も多いと思いますが、せっかく付属でケーブルも付いてきているわけですし、対応のMacBookをお使いの方は是非一度使ってみてください。
ではでは。

