ボソボソ声をクリアに録音するために

ども、虎豆しば2号(@mamesiba9171)です。
今回は2018年の買ってよかったモノランキングで見事2位に輝いたスマートフォン用ピンマイク、SONY ECM-SP10を1年使ったので使用感レビューをしていこうと思います。
↑ 2018年の買ってよかったモノランキングはこちらからどうぞ! ↑
ピンマイク導入までの経緯

昨年の春にCanon EOS 80Dを購入したのをきっかけにYouTubeの更新をちょくちょくしているわけですが、その際にぶつかるのが音声問題。
カメラに向かって一人で喋るという行為を人間はなかなかしない、慣れない行為+元々トークがヘタクソというのもあってつい声が小さく、ボソボソとしか喋れないです。
↑の動画なんてボソボソ喋ってて編集時にかなり音量を上げています。が、それでも聞きづらい状態に。
さらにボクがCanon EOS 80Dに装着しているSIGMAの標準ズームレンズ17–50mm F2.8のAF駆動音はかなり大きいため内蔵マイクだと気が散ってしまうため動画の音質を改善するためにピンマイクが必要だと思いました。
何故SONY ECM-SP10を選んだのか

ピンマイクにも様々な種類があります。カメラのマイク端子に直接挿すタイプだったりレコーダーに録音するタイプだったり。そんな中ボクが選択したのはスマートフォン用です。
なぜスマートフォン用にしたのか。それは使えるシチュエーションが広がると思ったからです。
メインカメラはCanon EOS 80Dですが、全ての動画をEOS 80Dで撮るわけではなくシチュエーションに応じてiPhoneで撮る場合もあるわけです。このiPhoneのマイクが曲者でかなりこもった音なんですよね。EOS 80Dの内蔵マイクよりiPhone SEのマイクのほうが個人的に不満が大きいのでスマートフォン用を購入しました。EOS 80Dで撮る際もiPhoneのボイスメモを利用し音声別録りということも出来るという算段を立てて購入したわけです。
ミスったポイント


ただ別録りは編集の手間も掛かるしファイル管理も大変になります。出来ればメインカメラのCanon EOS 80Dにも直接つなげることが出来たら便利ですよね。
ということで↑のようなモノを購入しました。SONY ECM-SP10はスマートフォン用なのでピンプラグの曲線が3本ですが、これを2本に変える変換コードですね。これを噛ますことによってEOS 80Dに繋いで同録出来ると思ったのですが結果は上手くいきませんでした。
音が全く録れません。無音状態、すなわち内蔵マイクがオフになっているということはマイク端子に挿さっていることはEOS 80D側は認識出来ているはずなのですがどうにもマイクとして機能してくれない。
というわけで諦めてEOS 80Dで動画撮影しつつ音声はECM-SP10で録音したい場合は先述の通りiPhoneのボイスメモで別録りしてAdobe Premiere Pro上で編集する際に合わせています。
良かったところ
それではさっそくSONYのECM-SP10の良かったところを述べていこうと思います
①クッキリ声を録れる

良かったところ1つ目は声がクリアに録れることです。マイクは実際に運用しているのを聞いて判断が近道なので実際にSONY ECM-SP10を使用したボクの動画を御覧ください ↓
音質に関してはまぁ値段相応でボクが使っているCanon EOS 80Dの内蔵マイクよりはクリアと言った程度。でもボクは音質よりも何よりも声がきちんと録りたかったわけです。
ピンマイクなので当たり前と言えばそうですが動き回ってもどっちを向いてもマイクと口との距離が変わらないので非常に聞きやすくなった印象。
モノラル収録なので顔を振ってしまったとしても音の音量がLRで変わらないのも声を録るのに向いていると思いました。
ボクがレビュー動画を撮る場合はボクの横に三脚を立てて(大体右手)、しかも俯瞰に近いアングルにするべくボクの目線よりも高い位置にカメラを設置します。となるとカメラのモニターを見上げることになります。そうなると商品を見て、モニターを確認してと結構首を振ります。となるとステレオマイクだとたとえ首元にあるピンマイクであってもLRに声がバラついてしまうのです。動画編集ソフト上で後から加工することも可能です(Adobe Premiere Proの場合はエフェクト>オーディオエフェクト>右の音声を左に振る・左の音声を右に振るを適用することで解決出来ます)が、モノラルだとそんな面倒なことをせずに音量の補正だけで済むので良い事づくし。
ピンマイクを買うならモノラルを強くオススメしたいですね。
②iPhone動画の音質が圧倒的に向上

2つ目はiPhoneで撮影するビデオの音声が改善されることですね。↓の動画はiPhoneで撮影して音声はこのSONY ECM-SP10を使用したものです。
iPhoneのマイクは基本的にこもりがち、しかもアウトカメラで自分の見ている風景を撮影する場合マイクも外側に向いてしまう関係上撮影者の声が入りづらくなってしまいます。
ただこのピンマイクをつければ自分の見ている風景を映しながら撮影者の声もクッキリ録ることが出来ます。ピンマイク故に環境音は録れないので声をメインとした撮影のときにしか使えない限定的なところが残念ではありますがVLOGをiPhoneで撮影される方には良い選択肢なのではないかと思います。
まぁボクはケーブルがうざったいので結局内蔵マイクで撮ってしまいがちで外でのVLOG撮影には活かしきれてないのですが。。。
残念なところ
①声を録ることしか出来ない(基本的に)

残念なところ1つ目は声を録る撮影にしか使えないところですね。
まぁピンマイクなので当たり前ではありますが使えるシチュエーションが限定されてしまうので稼働率が下がる感じはありますよね。
ボクの場合は基本的にYouTubeにあげるレビュー動画などでしか使うシーンが無いですw
まぁボクが作る動画は基本的にそのスタイルが多めなので良いんですけど例えば↓のような動画。
こう言った環境音を録りたい作品っぽい動画だとピンマイクで音を録る必要が無いのでやっぱちゃんとした高音質なステレオマイクは別で持っておくべきだなぁと感じた次第です。
まぁ買ったんですけどねw
②iPhoneにRECするので一眼で撮影する素材だと別録り扱いになる

残念なところ2つ目は別録りになるので編集する段階での手間が増えるところですね。
前述の通り普段のYouTube動画は映像はCanon EOS 80D、音声はこのSONY ECM-SP10をiPhone SEに繋ぎボイスメモ.Appで録音しています。なので動画を編集する段階で別々のファイルで扱われるわけです。
別録りは非常に面倒です。まずそれぞれがきちんとRECされているか撮影中ずっと気にしなければなりません。Canon EOS 80Dは29分59秒までしか動画の連続記録が出来ないのは分かっていますし、iPhoneのボイスメモ.Appは基本的に空き容量が無くなるかバッテリーが切れるまでは無限に録り続けることが出来ます。が、相手は機械なのでそれぞれ何が起きるかわからないです。同録であればカメラだけを気にすればいいですが別録りだと収録する段階で気にするポイントが増えます。
そして編集するときもこれまた面倒。まずそれぞれファイルが別なので取り込みに時間が掛かります。さらに取り込みが終わっていざ編集するとなったらまず音を合わせる必要があります(↑の画像とキャプション参照)。まぁ収録する段階でパチンと手を叩いておくと編集ソフトのタイムラインに並べた際に音声波形で分かりやすいので言うほど面倒でもないですけど同録だったら手間が無いので比較してしまうと面倒ですよね。
まぁこればっかりは仕方なくて別で一眼に直接つなぐことが出来るピンマイクを買うほか解決することは無いのですが。。いやぁマイク沼に見事ハマってますw
一長一短あるポイント
良いとこ悪いところが共存しているポイントが2つあったのでそちらも紹介しておこうと思います。
①ケーブルがそこそこの長さ

1つ目はケーブルがそこそこの長さあるところです。
これは一概に良いところとは言えず一長一短あります。まず普段のYouTube動画で使うとき。この場合映像はCanon EOS 80D、音声はこちらのSONY ECM-SP10をiPhone SEに接続しボイスメモ.Appで録音というスタイルにおいてはそこそこケーブルの長さが確保されててよかったなと思います。というのもiPhoneを机の上に置いておきつつカメラをセットしたりとか色々動き回るので長さが無いとiPhoneを常に持つかいちいちピンマイクを外すハメになりとても面倒だからですね。
ただ映像もiPhoneの場合だと少々面倒なことになります。ケーブルがだらーんとiPhoneのピンジャックから伸びるので面倒ですよね。良かったところ2つ目で述べたとおりiPhoneの内蔵マイクで昔からウィークポイントとされていた点に関してはこのピンマイクを使えば解決するというのは分かっているのですが、iPhoneで声をしっかり録りたい動画となると出先でのVLOGが主。その時にいちいちケーブルを巻いて短くして。。。っていうのはダルいですよね。
このアクティブ性の低さはやはり弱点なのかなぁと思いますね。
そういう点ではRODEから出ているVideoMic Me-Lという商品はLightningにブスッと挿すだけなのでVLOG向きですよね。Lightning接続で表裏に縛られないので自分の声を録りたい時、環境音を録りたい時と挿し替えれば良いだけなので便利そうですね。
まぁそもそもボクはVLOG撮るカメラとしてiPhoneではなくOSMO PocketやSONYのRX100M7が欲しいんですけどねw
②3ピンケーブルなので一眼には接続不可

2つ目は一眼には接続出来なかったところです。
これは構造上仕方のないことで、一眼などのカメラのマイク端子はステレオミニプラグのピンの数が2本(写真左)なのに対してiPhoneのイヤフォンジャックはピンの数が3本なのでピンの数が合わない関係上どちらともに繋ぐということが不可能なわけです。
3ピンだとiPhoneに繋ぐことが出来る、ただ一眼には繋がらない。2ピンだと一眼には繋がるけどiPhoneには繋がらない。
ミスったポイントでもお話した通りこうなることは分かっていました。なのでボクは変換ケーブルを買ったんです。でも使えなかったんです。
まぁiPhoneで使えたほうが汎用性は高いと思うので(面倒だけどボクのようにボイスメモで別録りとかも出来ますし)良かったではあるんですけどやっぱ直接繋がるピンマイク欲しい感じはありますよねぇ。
↑ これとか気になってます。
まとめ

以上、SONY ECM-SP10を1年使用した感想でございました。
総評としては大満足とはいかないですがピンマイク導入時の問題点は解消されたので結果的には良かったのではないかと思っています。とはいえやはり別録りという一番のデメリットがあるのでCanon EOS 80Dに直接つなぐマイクはいずれ欲しいですね。
今年はレビュー動画だけでなく映像作品的なものもちょこちょこ作っているので音声の大切さを実感しているところです。途中でチラ見せした通りとあるマイクも買っていてレビュー動画も作っている途中なのでしばしお待ちを。
ではではー。
紹介したモノたち
↓ 使えなかった2ピン化変換ケーブル ↓